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5月, 2022の投稿を表示しています

同期

 今野便先生は、リズムがいいよな。

インディペンデンスデイ

 原田マハ先生の連作短編。腕あるなぁ。短い物語の中に起承転結があり、湊かなえ先生の作品にも通ずる連作中の人の繋がりがあって、最後は全体をつらなく独立というテーマで締める。素晴らしい。

地中のディナー

 クソつまんなかった。散文的でわけわからず、中盤少しだけ読めたけど、最後まで面白くなかった。唯一得たものは、ユダヤ人が喪中に裸足の慣習があるということ。著者のネイサンイングランダーはピュリッツァー賞受賞との事だが、こう大家の傑作というものは、買わない、読まないと心に誓った。おれでも書けるわ!

黙約のメス

 医療出身者が書いてると思った。医療面の内容が勉強になった。読みものとしても面白かった。

灰の轍

 なんとか探偵Qを彷彿とさせる感じだった。ミステリー歴が深まり、ライトノベルチックに感じるが、自分が小説読むのを再開したのは、探偵Qが面白かったからだ。この灰の轍もミステリー初心者には、もってこいのシリーズ作品だと思う。

山女日記

 湊かなえ先生の各人物が絡まった連作短編である。こういう書き方って、先生独自なのか、このようにしか書けないのかわからないが、登場人物の履歴書や、よっぽど詳細なプロットがないと書けないんだろうなと思う。フォーマットは登山で女性の機微を描写。

マスカレードゲーム

 おそらくこの形でのシリーズの最終作。無難に面白かった。犯罪被害者の家族を浮彫りにし、裁く事、罪の重さに言及したんだと思う。梓警部の暴走が収まっていき態度が改まるくだりはもっと痛快であってほしかったかな。

七つの墓碑

 掘り出し物だった。主人公にのめり込んだ。暴力的で優しさを持った人物像に惹かれる傾向があるな、おれは。結末も全て受け入れられた。ミステリーデビュー作との事だか次作もぜひ読みたい。翻訳文章もじっくりきた。

さまよう刀

 やいばと読む。結末までは東野圭吾の隠れた名作、ナンバーワンだった。勧善懲悪だったらなぁ。自分で考えた結末だと、ありきたりなんだろうな。でもなぁ人の行動が意図しない不可抗力となって、負けた感だけが残ってしまった。

魔の山

 ジェフリーディーバーの作品。二段組で450ページ以上あるが、読みやすいので停滞なく読める。中身が濃くはないと思うが、ミステリー、アクションのお手本のような本せした。原題のThe Goodby Man は誰を指しているのか、わからん。当然のごとく次作へ続く。